【意味】
他の人が
選び終えた 残り物
思いもよらぬ 掘り出し物が
【ひとこと解説】
現代においてこのことわざをよく耳にする出番といえばどんなときでしょうか。
まず思い浮かぶのは、商店街などでの福引があります。ガラガラと回して白球がはずれ、赤球や金色の球が大当たりになるアレです。テレビドラマで福引のシーンがあると、なぜか特賞はハワイ旅行であったります。実際には、例えば福引セールが3日間で特賞が1本しか入っていない場合、特賞は最後の1日にだけ入れている場合が非常に多いです。
なぜなら、初日に特賞がでてしまうと残りの2日間は目玉がなくなってしまうからです。しかも、最終日の終了間際は景品をさばききりたい目的から当たりが極端に出やすくなります。隠し持っていた当たり球を大量投入ことがあるわけです。
ですから、この福引というのは「残り物には福がある」といえる場合が非常に多いものと思われます。
また、野球好きな人はオフシーズンのドラフト会議を思い浮かべるかもしれません。ドラフト1位で数球団の指名が競合した場合に抽選が行われ、最後に残った抽選くじを引いた人がガッツポーズを見せることがよくあります。まさにこれこそ「残り物には福がある」です。
そのほか、これらクジや抽選とは異なり、新春の「福袋」も、ある意味では「残り物には福がある」の例といえそうです。アパレル・ファッション関係の新春「福袋」に入っているのは、冬物の中でも年末までに売れないでいたものをまとめて在庫一掃するという裏の(?)目的があります。
まさに新春「福袋」こそ「残り物」なのです。
総額4~5万のものが1万円福袋として売られていたり、総額1万円相当のものが2~3千円になっていたります。
しかし、中には自分のセンスとは違う服が入っていたり、ダブダブかキツキツの服が入っていたりして、実際に着ることができない服が入っていることもしばしばではないでしょうか。
その場合は、単に「残り物には『服』がある」ということにもなりかねません。これから新春「福袋」を買おうとお考えの方はお気をつけください。
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