2009年1月24日土曜日

今年の中学受験「サンデーショック」…親も学校も手探り

今年の中学受験「サンデーショック」…親も学校も手探り(読売)

>東京都と神奈川県の中学入試が2月1日に解禁される。今年は数年に一度訪れる「サンデーショック」の年。例年、難関校の多くは初日の1日に試験日を設けるが、この日が日曜に当たるため、日曜礼拝を欠かせないキリスト教プロテスタント系の中学が試験日を変えるのだ。その結果、「女子御三家」の併願など例年とは異なる出願パターンが可能になり、合格ラインも変化する。いまや首都圏の6人に1人が中学受験をする時代、関係者は戦々恐々としている。

 例年1日には、女子御三家桜蔭(文京区)、女子学院(千代田区)、雙葉(ふたば)(同)のほか、学習院女子(新宿区)など難関・名門校が軒並み試験日を設定してきた。 ところが今年は、このうち女子学院東洋英和女学院(港区)フェリス女学院(横浜市)などが2日に試験を行う。

 成績上位の受験生にとっては御三家への受験チャンスが増える形だが、普通の年なら合格レベルにあった受験生が不合格になるケースもある。 前回の「サンデーショック」は2004年入試だった。大手進学塾の市進(いちしん)学院(本部・文京区)によると、この年の受験者数は、桜蔭が前年544人から769人に、女子学院は666人から1023人、雙葉が378人から587人と、一気に4~5割も増えた。

 受験生の長女を持つ都内の母親は「いつもの年なら成績上位者が各中学に散らばるはず。今年は、うちのように、ワンランク上の中学を受けたい子には厳しい」とため息を漏らす。 一方、御三家の併願校とされる学校にとっても、受験生の動向を読みづらい面があるという。04年入試では、もともと2日が試験日だった白百合学園(千代田区)は前年の314人から197人に、光塩(こうえん)女子学院(杉並区)も135人から104人に減らした。

 今年の入試では、フェリス女学院などが試験日をずらすのにあわせ、同校と併願する受験生が多い鎌倉女学院(鎌倉市)や湘南白百合学園(藤沢市)はあえて1日に移動させる。

 入試担当者は「合格枠をどの程度とるかなど、読めない要素が多く、サンデーショックの度に手探り状態です」と話している。

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