2008年12月31日水曜日

■「風邪は万病のもと」とは・・・


【意味】
ひいた風邪 

  なめてかかると 大病に 
そうなる前に しっかり治す

【ひとこと解説】


風邪をひくと皆さんはどのように風邪を治しますか。

たいていの方は風邪薬を飲んで、布団で休んでしっかり治すことと思われます。しかし中には、氷枕などでむりやり熱を下げたりしている方もいるかもしれません。逆に、風邪なんてどうせすぐ治るからと言って、普段どおりの生活を続ける方もいるものと思われます。

しかし、「風邪は万病のもと」といわれるように、風邪をひくともっと重い病気を併発したり、風邪をこじらせてずっと寝込むことにもなりかねません。

人間の身体は、風邪から大病に発展しないように、風邪をひいたらしっかり休んで一気に治すようにわざとサインを発してくれています。
といいますかあえて誤解を恐れずにいうと、風邪は病気というよりも、大病に発展するおそれを身体が察知した場合にゆっくり休んで一気に身体を治せというサインであるという表現が可能です。つまり、風邪というのは、病気というよりも生命の危険に直結する事態が生じる前にその危険を取り除いて命を守るという防御反応ではないかという気がします。

風邪をひいたときの症状を思い出してください。誰しも一度は経験しているはずです。

第1に、風邪をひくと熱がでます。これは、身体を温めることによって体内のウイルスをやっつける働きによるものといわれています。

第2に、頭がフラフラして思考力が低下します。これは、わざと普段どおりの生活をさせないことによりしっかり寝て休めという身体のサインです。

第3に、風邪を食欲がなくなります。これは、食べ物の消化には体力を要するのですが、その体力を風邪を治すほうに使いたいためあえて風邪を治すこと以外に体力を使う作用をなるべく減らしたいという身体のサインです。

第4に、これ以上ウィルスが体内に入り込まないような作用が人間の身体には備わっています。例えば、咳がでるのはウィルスの浸入をのどの段階で堰き止めている証拠です。

人間は進化の過程において、未知のウィルスによってたびたび生命を脅かされ、一定の地域に住む集団(村)の存亡に関わる経験をしてきたようです。そのため、人間の身体というのは、未知のウィルスを未然に防ぐために、あえて風邪という症状を設け人類の存亡を守っていることになります。

要するに、ウィルス浸入を防止するため、人類はその発展において風邪をひいたら集中して一気に風邪を治すという働きが体内に備えてきたというわけです。
ですから、風邪をひいたら何もせずゆっくり休むべきです。また、熱は体内のウイルスをやっつける作用ですから、むりやり熱を下げるのも好ましくないことになります。

なお、忙しくて体力が低下しているときなどに風邪をひきやすくなるのにもしっかりとした理由があります。
すなわち、忙しくて体力が低下しているときなどは抵抗力も低下しているため、ウイルスなどが体内に侵入すると一気に生命が危険にさらされます。そのため、生命が危険にさらされないようにするために、わざと早め早めに風邪をひいてゆっくり身体を休め体力を回復させようとするわけです。




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