2009年3月12日木曜日
「朝三暮四」とは・・・
【意味】
目の前の
小さなエサに 踊らされ
選んだものの 結局変らず
*この四字熟語は、★四字熟語・ことわざ・故事成語「たった31文字で意味まで学べる!」かるたシリーズで取り上げています。
【ひとこと解説】
この四字熟語は、もともとは中国の古典に掲載されていたものです。
飼っている猿に朝3つ、夕方に4つのエサを与えたら不満を言ったため、朝に4つ、夕方に3つ与えたところ喜んだ。でも朝夕のエサの数を入れ替えただけで、結局どちらも同じことだということに気づかないという意味です。
例えば、ある電気製品が8000円で売られていたとします。でも、これで高いと感じる人はいると思います。
しかし、1万円と表示された同じ商品が「期間限定2割引」となっていたらどうでしょうか。
これでも購入価格は8000円です。12000円を表示されていた同じ商品が「タイムサービス4000円引き!」となっていたらどうですか。これでも購入価格は8000円です。
なぜか、定価8000円の商品を8000円で買うよりも、わざと高く表示してそこから値引きした方が得した気分になります。これぞ現代版「朝三暮四」の典型例といえそうです。
みなさんは、クレジットカードの年会費に年3000円も払うことに抵抗はありませんか。実は私も抵抗があります。
一方、月300円くらいで携帯の音楽配信サービスに抵抗無く入っている人も多いものと思われます。しかも、最近はなんの利用をしていなくても解約が面倒という理由でそのまま放置しているサービスもありませんか。実は、月300円でも、年に換算したら3600円です。
年3000円なら加入をためらうのに、月300円だと気軽に加入する(しかも利用していないのに解約せずにそのまま加入し続けている)。これこそ、現代版の「朝三暮四」といえそうです。
また、 最近、どこの家電量販店に行っても、「ミニパソコン100円!」というサービスをやっています。イーモバイル同時加入でパソコン100円というわけです。
エイサーやイーピーシー(EeePC)製などのミニパソコンが対象になっています。
しかし、これはイーモバイルの通信料に加算してパソコン端末代を分割して加算しているにすぎません。
つまり、ミニパソコンが5万円なら買うのをためらうのに、支払いやすいように毎月分割されただけで深く考えずについミニパソコンを買ってしまうということです。
これも考えようによっては「朝三暮四」の具体例と言えなくもありません。
記事分類:
今週の四字熟語
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