2009年4月20日月曜日

「空中戦」とは・・・

最近、プロ野球で両チームの選手がやたらとホームランを打ち合い、ホームランで点を取り合うゲームを「空中戦」ということがあります。

新聞でも、巨人の選手がホームランを打ち、相手チームの選手もホームランで点を取る打撃戦でこの表現がよく使われます。

しかし、もともと「空中戦」というのは、
(1)軍用機どうしが空中で行う戦闘
(2)サッカー・ラグビーなどにおいて、空中で玉を奪い合うこと
をいいます(明鏡国語辞典)。

ホームランでは、投手の投げたボールがバットに当たって以降は戦闘や玉の奪い合いは行われません。物理の法則にしたがってただ放物線を描くだけです。
ホームランを打った打者は、地上に足をつけてバットを振っています。空中ではなにもしていません。

ですから、野球でのホームランの打ち合いのによる点の取り合いを「空中戦」と呼ぶことには個人的に非常に違和感を感じます。

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