>世界保健機関(WHO)は27日夜(日本時間28日朝)、メキシコで発生した豚インフルエンザが世界各国に広がったことを受け、世界の警戒水準(フェーズ)を1段階上の「4」(人から人への感染が増加する証拠がある)に引き上げた。
とのニュースが流れていました。

このように世界全体で豚インフルエンザに警戒していこうという動きが広がっています。
ただ、こういった伝染病のようなものが新たに見つかった場合はいつもそうなのですが、メディアはどこかで発信される情報を待つだけであったり、その病気に詳しい専門家の方をコメンテータとして呼んで意見を聞くだけです。
その病気の特質・特徴などを自分たちで調べるということはしないようです。
今回の豚インフルエンザに関してもそうです。
もともとインフルエンザは低温・低湿の状態で感染が広がる病気です。メキシコは地域によってかなり気候が異なるようですが、首都であるメキシコシティはかなりの高地にあり(標高2260m)、低温・低湿です(3月・4月は昼間の気温はそんなに低くないようですが、朝晩と昼間の気温差が激しく朝晩は寒いらしい)。
http://abroad.jorudan.co.jp/contents/city/MEX.html
この気候がインフルエンザの拡大に大きく関与していると思われるのですが、このことを報道しているメディアは今のところ皆無ではないでしょうか。
日本は、これから梅雨の季節を迎え、梅雨が終わったら高温多湿の夏になります。ですから、メキシコと日本の気候の違いに着目するならば、今後数ヶ月の間に豚インフルエンザが日本で流行する事態は考えにくいものと思われます。
今はインフルエンザの国内流入を防ぐために水際作戦を徹底するとともに、日本が低温低湿の気候になる晩秋から冬になるまでに(雪の多い北海道・東北および日本海側を除く)、ワクチンを完成させ冬に備えるべきと考えます。
日本に関しては、マスクをずっとしたまま梅雨や夏を過ごす必要はないと思います。